▽14-15シーズンは香川真司にとって試練のシーズンになるかもしれない。開幕戦でベンチスタートとなった香川真司はその後も出場せず。試合に出場することが出来なければ、いくらトップクラスのプレーヤーでも価値を見出すことは出来ない。そんな彼はある決断をしなければならないだろう。それは、古巣ドルトムント復帰か?古豪ベシクタシュ移籍か?それともマンU残留か?
▽今夏の彼の決断は人生を左右するかもしれない。昨シーズン、マンチェスター・ユナイテッドの香川真司はモイーズ監督のもと、出場機会に恵まれずにノーゴールでシーズンを終えた。チャンピオンズリーグ出場権を逃したモイーズは解任。新たに今シーズンから、ブラジルW杯でオランダ代表を率いてベスト4に導いたファン・ハールの監督就任で状況が変わるとみられていた。
▽しかし、それはあまりにも楽観的だったのかもしれない。ブラジルW杯では精彩を欠くも、プレシーズンマッチでは時折、良いプレーを見せる香川。しかし、放出候補にあげられるなど厳しい状況になっていった。ファン・ハール監督は世界的にも有名な戦術家として知られ、プレーヤーには、複数のポジションをこなせることを要求する。言葉を悪く言うと、複数のポジションが出来なければ、チームには要らない。このような考えを持つファン・ハール監督にとって、トップ下を主戦場とする香川真司は、微妙なのだろう。
▽そこで話題になっているのが、香川真司の今後の動向である。いま一番有力な選択肢なのは古巣ドルトムントへの復帰だ。ドルトムントでの香川の活躍は、いまだにドルトムントサポーターの中でも話題になっており、マンチェスター・ユナイテッドでドルトムントのような活躍ができていない香川をみて、毎年のように復帰論があげられており、ネタのようにもなっていた。

▽しかし、どうやら今夏の噂は割と現実味がある。というのも、ドルトムントで昨シーズンまで主力として活躍、得点王も獲得してレヴァンドフスキが、ライバルチームであるバイエルン・ミュンヘンに移籍してしまったからだ。これにはさすがのクロップ監督もヤバいと感じているようで、マンチェスター・ユナイテッドで活躍できていない愛弟子を獲得リストに入れているとか。
▽もう一つの移籍先候補としてあげられているのがトルコの古豪・ベシクタシュ。ガラタサライ、フェネルバフチェと並ぶトルコの強豪クラブで、ベシクタシュ会長が香川真司を10番候補としてあげているようです。現在のプレミアリーグに比べて、プレーの質はかなり落ちるが、サッカー選手は試合に出てなんぼ。出場機会に恵まれないマンチェスター・ユナイテッドよりもベシクタシュに移籍したほうが良いという声も聞こえます。
▽マンチェスター・ユナイテッドに残留という選択肢もあるのですが、わたし個人としては残留するべきではないです。おそらくこのままでは、状況が変わることの望みは薄い。それはやはり世界有数のトップクラブであるマンチェスター・ユナイテッドだからであり、いまのユナイテッドのチームは香川にはあわないと感じるからです。かつてのスピード感溢れる攻撃も影を潜め、ファン・ハール監督の香川真司に対する印象というのもなかなか変わることは難しい。人は第一印象が大事といいますが、それと同じです。
▽個人的にはドルトムント復帰がいいかと。スピーディーな攻撃はいまだに健在で、先日のドイツスーパーカップでも。主力を欠いているとはいえ、バイエルン・ミュンヘンに勝利し、早くも今シーズン1冠目を獲得。ドルトムントには香川の居場所は残されており、今夏の移籍期限まで目が離せない。香川のこの笑顔をもう一度見てみたいと思うのはわたしだけだろうか。
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